10月14日の日曜日に、バス旅行を企画いたしました。
「親鸞聖人と法然上人が出遇った吉水周辺や西行庵を訪ねて」という企画です。
丸山公園付近には、親鸞聖人の師匠である法然上人の浄土宗の本山知恩院、聖人が出家をされた青蓮院などが今でも残り、もともと本願寺があった場所や、親鸞聖人と法然上人が初めて出遇った吉水の地がございます。
また、聖人出家の際にお剃刀を授けた慈円和尚のお墓やその慈円和尚が若かりし頃に歌の心を学んだというお話もある西行法師の終焉の地に建てられた西行庵という侘びた庵もございます。
その地を贅沢にもいっぺんに訪ねようという企画です。
幸いそれらの地は、丸山公園付近に密集しておりますので、十分に回りきる時間があり、帰りには西本願寺にもお参りをさせていただく予定です。
右の写真は西行庵の茶室、皆如庵の床の円相窓です。
去年のゴールデンウィークに、西行庵にてお席を持たせていただきました時の床飾りです。茶室の陰影の力を借りまして、釣舟の花入に大山蓮華を活けました。
躙り口から拝見すると、花が逆光で影に。
それが床の前までにじってまいりますと…
なんと!このように今度は逆光のよって、葉っぱの葉脈まできれいに光り輝くのです。
こちらは、キリシタン大名の高山右近が祈りをささげた茶室と伝えられ、ステンドグラスのように花や葉が光り輝くように考えて設計された茶室のようであります。
なんの力もない私が亭主でも、茶室がそなえ持つ本来の力に助けられ、すばらしい茶会となりました。
それ以来、西行庵さまとは懇意にさせていただき、今回、茶室皆如庵の見学がかなったというわけです。
ガイドは私、住職が勤めさせていただきます。楽しい旅にしたいと思っております…。