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『桜が満開の北野が待合〜神戸小さな北野大茶湯〜』
4月3日の土曜日は、神戸北野『風見鶏のタマゴ』にて、『桜が満開の北野が待合〜神戸小さな北野大茶湯〜』を開催いたしました満開の桜が散り始め、桜吹雪舞う頃をイメージして企画いたしましたが、天候にも恵まれてタイミングばっちりお客さまはじめ、スタッフやいろんな方々に助けられて楽しい一日を過ごさせていただきましたとくにお客さまが、おいでくださる時間をお守りくださったお陰で、点心席のお客さまが本席に入られてから、次のお席のお客さまがお越しくださるというタイミングでお席を保つことができましたコロナ禍でお茶がやりにくくなりましたが、お茶やお人に対し礼節を重んじ、静寂を楽しむ茶の湯の世界は、形を変えつつ、確実にコロナ禍に対応力を身につけて始めていることを感じさせていただきました千宗屋若宗匠が拙寺の茶事にお越しくださった折に、あらかじめ、『浄土真宗さんや!』ということをご承知くださった上でお筆を取ってくださった、阿弥陀経の「白色白光」の一行を床(天井)に頂きました李朝から唐津→伊万里と移り変わっていく中、肥前の器は柿右衛門に至り、末期となった明国にとって代わりヨーロッパへ。柿右衛門の赤の絵付けにばかり注目をして気がつかなかったのですが、実は柿右衛門が苦心したのは白磁の白でした。濁し手(肥前の言葉では米のとぎ汁という意味だそうです)と言われる門外不出の技法で、ヨーロッパの方々の目に美しく映える白を生み出したのです。その先駆けとなる器が初期色絵(初期柿右衛門とも)といわれておりますしかし、李朝の白から初期伊万里、九谷など、他にも色々な白があり、それぞれに輝いている白色白光の世界がありましたそして、それぞれの白の器に、太宰府の藤丸阿弥さんが、『ひとひら』の桜のお菓子を盛り付けてくださいました二服目には、天正の北野大茶湯にて利休邸で使われたという真盛豆を、これまた利休が使った西方尼寺のお水の井戸の形の枡に入れてお出しいたしました。『ヤマニシ春の唐津祭り』ということで、その後は、オール古唐津の茶碗の取り合わせでしたので、アンバランスのバランスでしたが…楽しい一会となりました