-
唐津やきもん祭り茶会(唐津席)
4月29・30日と、唐津やきもん祭りにて旧大島邸にてお茶会をさせていただきました。
庭の東屋にて李朝席、大島邸広間にて懐石(日本料理ひら田)、
私と長男の担当として大島小太郎翁の四畳半の茶室の唐津席にて、お濃・お薄を差し上げました🎵
能登支援の茶会ということで、
床には光悦から宗悦(父の利家亡き後に能登22万5千石を譲り受け能登守となった後、
領地没収となり京都嵯峨に隠棲し、光悦や角倉素庵などと茶の交流があった前田利政公)に宛られた消息を掛け、
唐津の陶工矢野直人さんのご母堂が育ててくださった大山蓮華を古銅龍耳花入に。
香合は水仙が象られた存星。
阪神淡路大震災のおりに、
今の上皇后さまが皇居の水仙を手向けてくださって以降、
季節を越えて神戸の私たちには特別な花となっております。
有馬の灰形山の景色を大谷尊由さま手造の雲華焼き檜扇繋ぎの風炉に藤灰で作りました。
ギャラリー草伝社の主人でもある草生庵の原さんの焼き道明寺に藤の焼印のお菓子を、
松が描かれた3種類の菓子皿に盛り付け、虹の松原に藤の花が絡みついた雰囲気でお出しいたしました。
松と藤は、古くは天智天皇と藤原鎌足による大化改新以降、
天皇とそれを支える藤原氏の関係を表し、
わが宗門である浄土真宗では阿弥陀さまを松、
親鸞聖人を藤(聖人の生まれた日野家が藤原氏の末裔であることから)に喩えられます。
藤は単体では上って行けませんが、松に絡みつくことにより、
松の成長とともに上っていくことができます。
今は力なき被災地も、外からの支援によって立ち直っていけると、
支えられた阪神淡路の経験から思うことです。
14代中里太郎右衛門先生とお菓子の鶴丸さんが生み出した陶片煎餅を、
今年も鶴丸さんが拙蔵の古唐津茶碗の紋様をお描きくださり(いつも手間をお掛けいたします🙇♂️)、
セットで召し上がっていただきました。
いつものように盛り込み過ぎのお茶でした🙇♂️💦
目だるいことでしたが、やきもん祭り茶会ということでお許しくださいませ🙏
亭主七分の楽しみどころか、九分五厘くらいだったかな💦